分子予防医学寄附講座

研究スタッフ

教授(代表)    稲津 正人
客員教授    山中  力

研究概要

 主な研究は、生体必須分子であるコリンや亜鉛などを生体内輸送するトランスポーターと疾病との関連性についての研究を行っています。コリンや亜鉛は、主に食事からの摂取により生体内に補充され、様々な細胞機能に関与しています。これらの分子の欠乏は、様々な疾患を誘発することも知られており、予防医学の対象となる研究分野であります。

 コリンは、生体の全ての細胞にとっての必須分子であり、細胞膜の構成成分であるリン脂質の前駆体および神経伝達物質であるアセチルコリンの前駆体として利用されています。最近の我々の研究により、細胞増殖とコリントランスポーターとの関連性が明らかにされつつあります。細胞増殖異常を伴う悪性腫瘍や乾癬などの疾患におけるコリントランスポーターの役割を明らかにし、治療および予防医学に寄与する研究を推進致します。既に、コリントランスポーターを標的とした癌治療薬に関する特許は出願済みであり、このコンセプトを臨床応用し医療に貢献することを目標に致します。

 また、生体内に存在する微量元素の一つである亜鉛の生体内における役割について注目し、亜鉛欠乏による様々な疾病との関連性について研究を推進致します。亜鉛は必須微量元素とよばれ生体内に約2g含まれており、細胞のほぼ全ての機能に不可欠な元素であり、300種類以上の酵素活性の中心として機能し様々な代謝面において重要な役割を果たしています。この亜鉛の欠乏は、味覚障害、成長発育障害、生殖機能障害、皮膚障害、免疫機能障害および中枢神経障害などを誘発する一つの原因と考えられています。しかしながら、生体内において亜鉛輸送に寄与する亜鉛トランスポーターに関する予防医学的見地からの研究は少なく、これらの疾病発症機序の解明は重要課題と考え、亜鉛トランスポーター分子の機能異常と疾病との関連性について多角的な研究を推進致します。

 

お知らせ:

本寄附講座は平成30年11月30日まで延長になりました。

引き続き、ご支援の程、宜しくお願い致します。

 

最終報告書2015(第1期)

分子予防医学寄附講座最終報告書.pdf
PDFファイル 5.5 MB

お問合せ

〒160-8402

東京都新宿区新宿6-1-1

東京医科大学 分子予防医学寄附講座

稲津 正人(Masato Inazu)
TEL:03-3351-6141(内線209)

Mail:inazu@tokyo-med.ac.jp 

 

部門紹介

●基盤研究領域

 免疫制御研究部門

 運動器科学研究部門

 分子細胞治療研究部門

 難病分子制御学部門

   小児難病部門

●シンクタンク機構

 知的財産探索・技術移転(TR)部門

 臨床研究コンサルテーション部門

・国際保健医療部門

・医療政策部門

臨床共同研究センター

 分子生物・細胞部門

 病理・画像部門

●中央校舎共同利用研究室

●寄附講座

 分子予防医学

 未来医科学研究

●産学連携講座

 バイオミメティクスシンパシーズ

 (BM-S)幹細胞治療学研究